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はるかすみ
春が訪れ、遠くの景色が霞んで見えるような情景を春霞と呼びます。 「ひさかたの 天の香具山 このゆふべ 霞たなびく 春たつらしも」 万葉歌人である柿本人麻呂が、夕べの山にかかった霞を見て、 春の訪れを感じた情景を詠んだ詩です。 歌が詠まれてから千年以上も経ちますが、現代でも共感できるものだと思います。 実際のところ春霞とは、大気中を漂う水分、花粉、黄砂と直接目に見えない 細かい粒子が影響し、そのような景色となるそうです。そのはっきりと形の無い ものでさえ形づくり、文様化してしまう先人たちの感性には驚きです。