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京都にちなんだ襖、個性のある晴れやかな唐紙を作ろうと版木を彫りました。
大柄の雲立涌は自信に満ちて、空へと昇り行くイメージです。
影、日向の二色の配色は、錆金と苔色でそれぞれ少量の墨を加えて色味を落ち着かせつつ、
紙色よりも明るく普段より柄を強調するように心掛けました。
雲立涌は代表的な有識文様ですので、格式からすると黒漆の呂色縁が良いと考えましたが、
古材の本桑縁と偶然手にした材質不明の古引手の取り合わせが妙に面白く、悩んだ末に変更しました。
明治頃に作られた本桑の縁ですので、当時の西洋化による洋館に合わせても面白いと思います。
紋様:Y-1154 大雲立涌影日向
原紙:鶯色紙
摺色:錆金(影)・苔色胡粉(日向)
縁:古材本桑皿印籠
引手:古材丸引手