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おおあらいそ
荒波の打ち寄せる磯は、いつまでも続く生命力を感じさせます。
「 荒磯の岩に砕けて散る月を 一つになして 帰る浪かな 」
江戸前期の水戸藩主、家康の十一男 頼房の三男、徳川光圀の詠んだ歌です。
打ち寄せる波に写った月が岩にぶつかり砕かれますが、引いてゆく波にみるみる蘇ってゆく月の様子に自身の姿を重ねています。
名君の誉れが高い光圀の精神を垣間見る一句です。