「朴の板」を探して
以前より唐紙の版木に用いる“朴の板”を探していました。
知り合いの方にも相談していた所、一報をいただき見に行ってきました。
場所は能勢の山里で、“朴の板”というよりむしろ“朴の木”でした。おとな二人で抱えてやっと手が届くかどうかというほどの大木で「この辺でこれほどの大きな朴の木は、まあお目にかかれない。」との事。
朴の木は湿度による伸びや縮みなどが少なく、彫刻するには最適の材質です。他にも指物や、匂いの少ない性質から押し寿司の木型等、調理器具にも使われています。岐阜県の郷土料理の朴葉味噌でも有名です。
木を切ってから、四、五年は乾燥期間が必要ですが、今年の冬にでも製材していただこうかと思案中です。