お知らせ【ゴールデンウィーク期間について】 &テーマ「衝立(ついたて)」
<ゴールデンウィーク期間のご案内>
当店は5月3日(水)~7日(日)をゴールデンウィーク期間とさせていただきます。
ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
衝立 ーついたてー
近頃、一般家庭で見る事はなかなかありませんが、
旅館の入り口、和食店のお座敷の間仕切り、などで現役の衝立が活躍している気がします。
大昔の建物では風を防いだり、室内を目隠ししたり、あらゆる空間を自在に作るため、屏風や襖などが重宝されていました。
現代では建物そのものに壁や戸が備わっており、わざわざ空間を作ることも、風を遮る必要もないのですが、
現代の生活には必要ない、過去のものだと捉えるには、ポテンシャルが有り余っているように感じます。
これらの受け継がれてきた道具たちが、現代社会でうまく生かされると素敵ですね。
片面は 飛雲に赤富士
反対側は 神代の月
この両面の組み合わせをみて、「竹取物語」を思い出しました。
物語のクライマックス、
かぐや姫は「満月」の日に「不死の薬」を帝へ残し、月へ帰ります。
かぐや姫の存在しない世で不死身となっても…と、「駿河の国にある山」(富士山)の山頂でその薬を燃やすように指示します。
薬を焼く煙は、いまだに「雲」へ立ち上っているとか、いないとか。
富士山周辺に残る言い伝えでは、かぐや姫は実は富士山の神様で、山へ帰っていったという話があるそうです。
付近の地名でも登場人物たち所縁のスポットがあるらしく、物語の元になる出来事が本当にあったのではないかと、何だか少しワクワクしますね。
かぐや姫は結局、月へ帰ったのでしょうか、富士山へ帰ったのでしょうか。
今となっては、当時何が起こったのか知ることはできませんが、そういうところにロマンを感じます。