京唐紙で、お好みのインテリアスタイルをお手伝いを致します。

久しぶりの投稿です。

桜の最盛期があっという間に過ぎてしまい、
葉桜を見かけると とても名残惜しさを感じます。
この一週間ほどで急に気温が上がり、突然夏に突入してしまったかのようです。

今のように家電製品など普及していなかった時代は、
数々の「涼しさが感じられるもの」を身近に置き、少しでも涼をとる工夫がされていたようです。
現在でも、例えば視覚において
青色は他の色と比較して体感温度を数度低く感じさせる効果があると言われています。

またそれに加えて、脳のリラックス効果にも繋がるという事なので、
さらに暑さが厳しくなるこれからの季節、青色のアイテムを取り入れ、
身も心も健康に乗り越えていきたいものですね。

さて今回は、「涼」をテーマとして弊社京からかみのパネル作品をご紹介します。

◎パネルタイトル『 晴天 』(P-001)

晴れ渡る空と、穏やかな海の景色。
自然界の青のグラデーションを唐紙で表現しました。
紙色の下部を濃い色にして徐々に淡く色を変え刷毛引きしています。
柄は青海波で摺り色は淡い水色です。
下部は柄が目立ちますが上へ行くほど紙色と馴染んで消えて行きます。
縁は黒漆で画面を引き締め、引手は千鳥を選びました。
「波に千鳥」は伝統的な縁起物です。

――――――――――――　「からかみアラカルト (当サイト掲載) 」より

波に空が映るのか、波の下から空を仰ぎ見ているのか。
「海」と「空」が重なることで、よりその世界観が広く深くなるようです。

フレームの中では果てしなく広がる波と空を前に、一羽の千鳥が羽ばたきます。
愛らしいフォルムはそれだけでも魅力的ですが、
その壮大な空間を前にして孤独にも力強く突き進むような姿は勇敢で、
生命力と躍動感を感じます。
今年の夏がどの程度かまだ想像もつきませんが、夏バテに負けず
この千鳥のように力強く邁進したいものです。

文様や配色、各パーツにより、自由に世界観を表現できるのも唐紙を使用した襖の魅力です。
ご希望のデザインやイメージなどがあれば、是非ご相談くださいませ。
展示パネルの見学も、お気軽にどうぞ！