稀少な版木
今回は珍しい版木をご紹介します。
この版木ですが、柄は菊の花ですが途中までしか描かれていないようです。
実はこの版木は、こういった腰柄にするときに使われるものです。
この版木はY-1030嵯峨菊です。
この版木だけでは腰柄にした時に上の部分がぶつ切りになてしまいますが・・・
このように版木を繋げると柄が繋がり自然な腰柄文様が出来上がります。
まずは通常通り版を摺っていきます。
2列2段摺ったところですが、ご覧の様に柄が途中でとぎれています。
ここで、登場するのがこの版木先程の版木と同じ場所にセットして、
上の続きを少しだけ摺ります。
出来上がりです。
この一段だけの為に作られた版木はなかなかの存在価値があるように思います。