襖ができるまで
京からかみのことを皆様に知っていただきたいと思い
今回より唐紙とは切り離すことはできない「襖」が出来るまでを紹介していきます。
初回は「骨縛り(ほねしばり)」です。
まず、襖は下地・下張・上張・引手・縁から出来ています。
骨格となる下地は、杉材を格子状に組んで出来ています。(写真①参照)
写真①
下地となる骨格に下張を何回も重ねていきます。
まず最初、骨格が歪まないように紙を貼り固定します。
それが今回の骨縛り(ほねしばり)です。
骨縛りをする紙は、楮紙(こうぞし)などの強靭なものを用い、
濃い糊を使って両面に貼っていき、しっかり乾燥させます。
骨格である框(下地の一番外枠)と組子(中の格子)を止めている竹釘を打締(うちしめ)をします。
後ほど、現場に合わせ鉋(かんな)で削りやすくする為です。(写真②参照)
写真②
打締は上張りしてから後に生ずる皺を防ぐための大事な工程ですので、念を入れてしっかり打ち込みます。
以上が骨縛りです。
次回に続きます。随時更新していきますのでどうぞよろしくお願いします!