襖ができるまで 第三回
からかみのことを皆様に知っていただきたいとの思いから
唐紙とは切り離すことはできない「襖」が出来るまでを紹介しております。
3回目の今回は「蓑張り(みのばり)」です。
蓑張りは胴張りの後に、薄美濃紙などで “蓑状” に紙を貼ることをいいます。(写真①~②参照)
糊を四方の框のところにつけ、骨格の幅に切って継いだ紙を、三枚重或いは四枚重になるように段々に貼っていきます。
通常は三枚重ねです。
写真①
写真②
御所の襖は八枚重ねだといいます。民間のものでも丁寧にしたてた昔のものには
八枚重ねのものも見受けるとのことです。
蓑は、両端が張りつくだけでもいいですが(上下の框の部分も)、中にはさっと中央
に一刷毛糊を引く人もあります。
蓑張りの時の紙はさほど上等でなくてもよいといわれ、昔のものには古手紙などが多く
蓑張りに用いてあるそうです。
※骨縛り・蓑張りの紙は予め継いでおきます。
以上が蓑張りです。
次回に続きます。またどうぞよろしくお願いします。