襖ができるまで 第二回
京からかみのことを皆様に知っていただきたいとの思いから
唐紙とは切り離すことはできない「襖」が出来るまでを紹介しております。
2回目となる今回は「胴張(どうばり)」です。
胴張は前回行った骨縛りの次に行う、下張りの作業の一つです。
胴張をすることで光が透けるのを防ぎ、厚みも出します。
防虫のために土を混ぜた間似合紙などを用い、紙の全面に糊をつけてベタ貼りをし、
骨格(ほね)の組子の部分、框の内側ギリギリまで貼っていきます。
あるいは框に触れない程度に貼ります。(写真①参照)
写真①
今回は胴張と同時に「地合わせ」をしました。
襖を新調するとき、まず現場で襖のサイズを測るところから作業が始まります。
(※新築などのおうちでも、図面と出来上がったおうちの開口に僅かにサイズの違いがあるため細かなサイズを測る必要があります!)
開口に合わせた襖骨が出来上がってから地合わせを行います。(写真②~③参照)
写真②
写真③
大事な家の一部となる襖は、こういった作業を経て家におさまっているのだなとしみじみ実感する作業です。
以上が胴張です。
次回に続きます。またどうぞよろしくお願いします!