襖ができるまで 第四回
からかみのことを皆様に知っていただきたいとの思いから
唐紙とは切り離すことはできない「襖」が出来るまでを紹介しております。
4回目の今回は「蓑縛り(みのしばり)」です。
蓑縛りは、蓑張りの次に行ないます。
厚手の楮紙や反故紙などのしっかりした紙の前面に水糊を付け、
蓑張りの上部から下部へと貼っていきます。(写真①参照)
蓑張りはゆるく、かつ框部にしか糊をつけていないため、浮いているので、
それを抑えるために行います。
写真①
蓑縛りをしたら「端削(みみそぎ)」をします。
端削とは框のころばしのところに張った紙を、凹凸のないようにするために
面取(めんとり)をしていく作業です。凹凸があると表紙に現れてしまい
仕上がりに影響するので大事な作業です。(写真②参照)
写真②
以上が蓑縛りです。
次回に続きます。またどうぞよろしくお願いします。