京の夏、祇園祭(前祭)
7月も終わりに差し掛かり、一か月間執り行われる祇園祭も、終わりが近づいております。
今年は4年ぶりに制限が解除され、本来の祇園祭が戻りました。
先週前祭が終わり、本日で後祭も無事に終わりました。
これで四条界隈が普段の賑わいに戻るのでしょうか。
どの行事の最中も 日中は晴れてとても暑かったです。
「コンチキチン」と呼ばれる 山鉾のお囃子を聴くと、何だか清涼さを感じるようで、
そのお陰もあってか、茹だる様な暑さも耐えられた気がします。
京の夏本番に対する心と体の準備を整える期間だったのかもしれません。
まだ行ったことのない方は、いずれ是非 行ってみてくださいね。
そして、各山鉾限定の「粽(ちまき)」(←食べられません)、
御朱印やお守り、団扇や手ぬぐいなど、限定授与品を手に入れましょう!
特にどの地区も、御朱印の列が印象的でした。
因みに当店では、前祭で巡行された「菊水鉾」さんの粽を入り口に飾っています♪
商売繁盛や不老長寿のご利益があるとか。
祇園祭の山鉾巡行は、「動く美術館」と呼ばれています。
各山鉾には装飾品が多数飾り付けられるのですが、
貴重な文化財級のものばかりが使用されています。
宵山期間には、間近で展示を見られます。
祇園祭の行われない期間にも、専門家による美術品のメンテナンスなど、維持するのにコストがかかっているようです…!
今回は装飾品の中に、唐紙に使われるような文様やモチーフがないか探しつつ、見て回りました。
やはり一番目についたのは、芦刈山(あしかりやま)の「燕子花図(かきつばたず)」でしょうか!
当店のオリジナルで、琳派の意匠におけるカキツバタを版木に起こしました。
■URL⇒「燕子花」
あとは、規則的に蛇行する複数曲線が並ぶ「立涌文様」。
線の間に、牡丹や宝相華系統でしょうか?お花が描かれていますね。
全く同じデザインの唐紙柄はありませんが、この系統の柄はかなり古くから存在し、シルクロードにより各国、日本へも伝わりました。
よろしければ、文様一覧も覗いてみてくださいね♪
■URL⇒「立涌文様 一覧」