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この版木は、大正時代に彫られたものです。
大阪へ大正天皇が表具を展覧された際、この唐紙で屏風を作り表装の説明に使われたそうです。
当時、この16枚の花弁を持つ菊は、皇室以外で使用することは出来なかったそうです。
市松文様は「霰(あられ)」「石畳」と呼ばれていました。
歌舞伎役者、佐野川市松が袴に用い、大流行して以来「市松文様」と呼ぶことが多くなりました。
当時の歌舞伎は柄の名前を変えてしまうほどの人気でした。
蝶が芋虫から蛹になり、やがて美しい羽根を持つ成虫へと変態していく様は神秘的です。
大人へと成長して未知なる世界へ羽ばたく姿は、自由の象徴であり希望を意味します。
蝶は中国で80歳を意味する語と同音であり、長寿をあらわす吉祥紋とされました。
卍をくずしてつなげた文様。「万字繋ぎ」とも呼びます。
卍文様は太陽賛美であり、永遠・不滅・恩恵の象徴とされ、その連続文様は無限の吉祥を表現しています。
卍文様の歴史は古く、古代クレタ文明、インダス文明等、各地で見られます。
紗綾とは、桃山時代に中国から輸入した織物の名称で、その地紋に使われていたことから「紗綾形」と呼ぶようになりました。
格子柄は古くから織物柄の基本であり、その流行と共に種類が増えました。
京町屋にも格子窓は不可欠で、家中からは外がよく見えて、外からは中が見にくい機能があります。
別名 踊り桐。
硬いイメージのある桐紋をやさしく表現し、花の部分を強調し名前もやさしく花桐と名付けています。
菊は中国原産で、奈良時代に薬として伝来しました。
鎌倉時代に後鳥羽上皇が菊を好み、皇室の紋章として定着したようです。
中国では、延命長寿の薬として菊茶・菊花酒が飲まれていますし、日本でも解毒作用があるとしてお刺身に添えられています。
別名「光琳桐」
西洋では不吉とされる蝙蝠も、中国では福を呼ぶ物とされています。
中国では発音が同じである事が深い意味を持つ為、”蝠”は”福”とされ吉祥文様とされています。
「光琳桐」も何処か蝙蝠の雰囲気を残しつつユーモラスに意匠化されています。
茶道、三千家共通の好み。
「つぼ」は茶懐石の器に用いられることがあります。
その起源は、埴輪などと共に出土した土器で「子供のおもちゃ説」と「お供え用の器説」があります。
信仰の厚い千宗旦が、伏見稲荷で売っていたつぼを土産に持ち帰ったのが始まりとされています。
古来、中国では梅・菊・蘭・竹を四君子「四つの徳のある草木)としました。
蘭は「善人は蘭の如し 王者の香あり」と、蘭のよい香りを身に付ける事で邪気から身を守ると信じられています。
日本でも、端午の節句に菖蒲湯に入るのは、よい香りで邪気をはらう意味があります。
桐の木は耐湿・耐乾に優れ、軽く木目も美しい事から箪笥や書画の保存箱として用いられています。
また、成長も早く女子が生まれると桐の苗を植え、結婚する頃にはその桐でタンスを作り嫁入り道具にしたほどです。
茶道、裏千家好み。
七宝文様は輪違い、輪つなぎ紋の一種で一つ一つの輪が重なり、繋がって出来ています。
「全ての物事は互いにつながり、空間を共有しあう」共存・共生の意味があります。
四季七宝の季節感は、日本独自の四季の変化であると思われます。
本阿弥光悦は、江戸初期の芸術家でプロデューサーでもあります。
徳川家康から京都洛北鷹ケ峰に与えられ広大な敷地に、種々の工芸家を集めて芸術村を築きました。
モチーフの特徴を捉え意匠化した「琳派柄」は、唐紙にも多く残っています。
平安時代とは、延歴13年【794】から源頼朝が鎌倉に幕府を開くまでの400年を言います。
都が京都に在った平安時代は貴族文化が最も華やかな時代でした。
優れた工芸品・文学作品も多く作られ、この桐紋も優雅なデザインから平安桐とな名付けられたようです。
中国で瓜は「子孫萬代」と称し、子孫が末代まで続き繁栄するようにとの願いが込められています。
そのため、蔓の先になるほど実を付け、大小の実・花・つぼみと三世代を同時にデザインされています。
直線を使った柄で、縦柄のものを『縞』 横柄のものを『筋』と呼びます。
幾何学文様の中で、最も単純明快です。
直線を使った柄で、縦柄のものを『縞』、横柄のものを『筋』と呼びます。
幾何学文様の中で、最も単純明快です。
輪紋は古くから世界各地に見られます。
意味するものは様々ですが、輪の一つ一つがそれぞれの世界を示すことが多く、輪を重ねることによって多重の世界観を表します。
オリンピック五輪も輪紋の一種で、五大陸の共存がデザインされています。
桐は平安期から天皇家の紋章でした。
豊臣秀吉が桐紋を下賜されてから大流行しました。
「小桐陰日向」か桂離宮の修復工事の際に復刻された物と同じデザインです。
家紋や唐紙でも、同じモチーフを陰・日向で表す事が有りますが代表的な柄の一つです。
茶道、千家好み柄。
中国の伝説では、鳳凰は王の出現を祝福する鳥で桐の木に住むとされました。
故に日本での桐紋は皇室ゆかりの人々のみに使用されていました。
やがて貴族等も使用しましたが、桐紋は人々の憧れでした。
古来より、観賞用に『釣忍』を作りました。
蒸し暑い夏の昼下がり、風鈴と共に軒下に掛け風になびく姿をめでながら、目と耳で涼を取りました。
エアコンや扇風機も無い時代、少しでも快適に過ごす為の先人の知恵です。
陽に当てると黄金色に色付く種も有り、大変美しく風情があります。
秋の七草の一つ。
『すすき』は秋深まり、花散り去ったその後も、風雪に耐え生き生きと風になびく姿が日本人の心をとらえました。
「中秋の名月」には欠かせない、秋の風情を描いた作品が多く残っています。
この世の全ては渦巻で構成されていると言う説があります。
太陽のある銀河系も渦巻く宇宙の一部であり、我々の遺伝子も螺旋状になっています。
古代ケルト文明やメキシコのマヤ文明、南米のインカ文明にそれぞれ見られ、古代の人々も渦に神秘性を感じ「死と再生の循環の象徴」とされています。
茶道、武者小路千家好み柄。
水との関わりが深く、渦巻紋は発生と消失を同時に表しています。
終りの無い時間を象徴し、茶道の世界観を表しています。
古代文明でも「死と再生の循環の象徴」とされています。
清々しい生命力の象徴である若松を意匠化したもの。
平安時代の宮廷では、正月初めの子の日に『小松引き』と言って若松を引き抜き、長寿を祈る行事がありました。
現在でも、正月の玄関飾りによく見られます。
尾形光琳は、江戸中期に活躍した絵師で「琳派」とは、本阿弥光悦・俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一等にいたる系譜を言います。
波は、見る事の出来ない宇宙からの力を視覚化したもので、その周期、リズムを壮大に表しています。
また、波の一瞬を描き意匠化した先人の技量も賞賛されています。
菱は縄文土器にも使われており、自然に発生した幾何学文様と考えられています。
後に、その形が沼地に生える水草『菱の実』に似ていることから植物文様の仲間になりました。
茶道、千家好み柄。
中国の伝説では、鳳凰は王の出現を祝福する鳥で「桐の木」に住むとされていました。
故に皇室ゆかりの人々にのみ使用される高貴な柄で、やがて貴族等も使用しましたが人々の憧れでした。
「置き上げ」とは唐紙の技法の一つで、木版では無く厚手の型紙で作り「立体的」に仕上げます。
裏千家の好み柄。
水とのかかわりが深く、川面に現れては消えていく「雨の雫」を思わせます。
始まりも終わりも無い、茶道の世界観をあらわしています。
日本の国花。
庶民・農民から愛され、農作物を占ったり、鑑賞以上の意味を持っていました。
昔から土手に桜が多いのは、花見に押し寄せる人の足で地面を踏み固めて洪水を予防する効果を考えてのことです。
優雅に咲き、散り行く姿が日本人の心をとらえ多く意匠化されました。
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